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2009/11/11

長期優良住宅なんていらない?

先日社内で、いま話題の「長期優良住宅制度」の勉強会を行いました。その席上で担当者から、従来の「住宅ローン減税」制度が存続しているという説明がありました。一般の方にはおわかりにくいと思いますが、これは大変重要なことです。

確かに、長期優良宅制度を受けると、入居年が平成22年までの場合、一般住宅の住宅ローン減税に対し、控除率で0.2%、最大控除額で100万円の優遇が適用されます。また、従来の制度では最大2000万円までの対象額が5000万円になります。確かに、かなり大きなお住まいを建てるお客様に長期優良住宅制度はメリットが大きいです。しかし、コストをかけて長期優良住宅の仕様を満たすよりも、普通の30坪から40坪のおうちを建てる場合には、税務面だけでいえば従来のローン減税制度で十分な場合があります。

長期に渡るご資産を守るのに念には念をいれるべきなのですが、長期優良住宅対応にかかる手間暇とコストを考えると、従来の制度の採用とよく比較してお客様にアドバイス申し上げなければならないと改めて思いました。

弊社内で試算した結果です。

<ケース1>

     夫婦+お子様1名

     年収400万円 (源泉所得税額7万5千円、住民税7万5千円と仮定)

     住宅ローン残高 2千万円

 

長期優良住宅

一般ローン減税

控除可能額

24万円

20万円

所得税控除額

7万5千円

7万5千円

住民税控除額

7万5千円

7万5千円

控除額合計

15万円

15万円

 

 

<ケース2>

     夫婦+お子様1名

     年収800万円 (源泉所得税額55万円)

     住宅ローン残高 5千万円

 

長期優良住宅

一般ローン減税

控除可能額

60万円

50万円

所得税控除額

55万円

50万円

控除額合計

55万円

50万円

納税

0万円

5万円

 

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