壁構造ってなに？

壁構造とは、建物を壁で支える構造を言います。

えっ、そんなのあたりまえと思われるかもしれませんが、柱と梁で建物の構造を支え るラーメン構造というのもあります。ラーメン構造との比較で考えるとわかり易いかもしれませんが、梁で重さを受け、柱にその重さを伝えるラーメンに対し て、壁構造では、壁全体で建物の重さを支えています。

一般に、木造、重量鉄骨造では、ラーメン構造が多いようです。鉄筋コンクリート造では、ラーメン構造も壁構造もあります。

壁 式構造の鉄筋コンクリート建物は、壁のバランスがよいため耐震性にすぐれているといわれています。また、ラーメン造とくらべて部屋の中に柱型が出てこない ため、すっきりした壁がとれます。欠点は、スパンを飛ばすのが難しいこと、設計によっては構造上必要な動かせない壁が出てきてしまうことです。

ラーメン造と耐震壁を組み合わせた、混合型の建築構造もあります。この場合、壁と柱、梁でバランスよく荷重を負担しあうので、耐震性にすぐれ比較的小さな柱、梁とすることができます。