すっかり、日本酒のファンになってしまいました。建築屋の社長にあるまじきことかもしれませんが、酒蔵めぐりが趣味の域に達しているかもしれません。
昨年、長岡出張の時にいくつかの酒蔵さんを訪問させていただきました。
んで、そのお酒のうまい!ことってもう!
どうも自分は今はやりの水みたいなお酒よりも、昔風の日本酒っぽい酒が好きみたいで、「極上 吉乃川」のぬる燗が最高なのだと発見しました。本当にうまいです。あああ、もうこう書いているだけで飲みたくなってしまいます。
建築屋としてすごいなぁと思ったのは、吉乃川さんの前のお家の左官仕上の「十二支」のレリーフです。「鏝絵」というそうです。
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ネ、ウシ、トラ、ウ、...と数えたらどうしても一枚足りない!おかしいなぁと思ったらいた!
わかります?
これではわからないと思われるので、かなり見ずらいですが部分アップ!
おしゃれですよね。こういうレリーフをコテ一本で昔の左官屋さんは仕上げていたのだそうです。
この後、お福さんにおじゃました。
前から味のある酒だなと思っていました、この「お福」というお酒は。濃いんだけど、べたつかない感じがしました。甘すぎず、水っぽくなく、みたいな印象を持っていました。
その美味しい思い出を抱えたまま、全然公開していらっしゃらないのに蔵までお邪魔してしまいました。
お酒だけでも感動していたのに、このたたずまいにまたまた感動してしまいました。
例によって拡大写真。
この杉玉って、江戸の昔から酒屋さんのサインだったのですよね。
予約もなにもなしにふらっといってしまって、「写真撮らしてもらっていいっすか?」と言うのですから会社の方はさぞかしご迷惑だったと思います。
見知らぬ私がお邪魔したものですから、奥様とおぼしき方がわざわざ出てきてくださいました。ちょうど筍ほりの途中だったようで、片手に掘ったばかりのタケノコをもって、もう片方で小さなお子さんの手をひいていらっしゃいました。とんでもなくお邪魔をしてしまいました。
この茅葺屋根のお屋敷は、ご自宅として使われている様子でしたので、中までは写真は撮りませんでしたが、実に立派な古民家でした。尺を超す梁が使われていたり、黒々とした柱にも年季を感じました。
実はこのお福酒造さんって地震で大変な被害にあった山古志村にほど近いところなのです。こちらのお屋敷も地震の時は相当な被害に遭われたのだそうで、復旧がまだ続いているとのことでした。蔵もちょうど解体してしまって、作りなおされるのだそうです。お屋敷の復旧もようやく一段落したところという感じでした。
あ、念のため私はずうずうしく押しかけてしまいましたが、本来見学などは行っておられないと思います。
本当にすみませんでした!m(__)m
お酒と関係ないですが、長岡に出来た河井継之助記念館にも行きました。
河井継之助には、いろいろ思うところがありますが、またそれは別な機会にお話しします。