恒例のお取引をいただいている協力会社さんとの賀詞交歓会を先日行いました。80社あまりの常時お取引をいただいている協力会社さんの方が来てくださいました。うれしい限りです。
福田首相自らが提言されている「200年住宅構想」の自民党のページを見ると、建設業界側から見ると3つの柱があるようです。
この3つの柱に金融や税制のバックアップと、まちなみという都市計画の手法が総合的に提言されています。たとえば、流通は前回も触れたように、中古住宅の維持管理がしっかりしていて住宅の寿命が倍以上長いので、日本と米国では中古住宅の販売戸数が30倍以上違うのだそうです。米国なみに建物としての住宅の評価が進めば、日本においてももっと住み替えがスムーズになり、資産の有効活用になるのでしょう。
スムーズな流通や、建物の長期維持のためには、「カルテ」のようなメンテナンスやリフォームの記録(トラックレコード)をつけていくことが大切だと提言されています。ちなみに、分譲マンションのように作る人と買う人が違う建物については建築確認済証から申請図面、メンテナンスの履歴などをネットなどの場で公開することを義務付けたらよいとか考えてしまうのですが、これは別な話です。
私にとって特に肝心なのは、「200年住宅の建設」です。提言の中に具体的には「スケルトン・インフィル」と「省エネ」とはっきり書かれています。
「省エネ」については、ほぼ同時期に省エネ法の改正というニュースが伝えられました。
建築物の省エネ法規制対象を拡大…国交省、数値調整へ
国土交通省は10日までに、建築物の省エネ対策を促進するため、延べ床面積2000平方メートル以上の建物に限っていた省エネ法の規制対象を、300?500平方メートル以上にまで拡大する方針を固めた。
FujiSankei News 2008/1/11
省エネ法とは、一定規模以上の建物の省エネ対策について報告しなさい、対策を講じないさいという法律です。国土交通省の省エネ法のマンションについての解説のページにまさに内外断熱についてのイラストが載っていました。
私の会社では14年以上に渡って「内外断熱」という鉄筋コンクリート住宅の外断熱技術の住宅を造り続けてきました。また、平成12年に発表した内外断熱住宅の「シェル太?22」シリーズでは「大空間」ということで、構造を支える躯体で大きな空間を作り、間仕切りとは区別をすることで100年以上すみ続けられる住宅を構想しました。「シェル太?22」の「22」とは22世紀までご家族に住み続けていただきたいという願いを込めています。
スケルトン・インフィルを実用化しているルネスのお仲間に入れていただいてからは、外断熱とスケルトン・インフィルを組み合わせて賃貸マンションを建設させていただいてきました。私がルネスの本部に確認した限りでは、ルネス方式のスケルトン・インフィルで外断熱の賃貸マンションは平成16年に着工させていただいた案件が最初だということです。
私どもは岡本さんが本に書いてくださったように、どこまでも住宅を建てるお客様のご家族の幸せを目指して建設の仕事をさせていただいてきました。その中で内外断熱に取り組み、スケルトン・インフィルを学んで来ました。
生意気なようですが、「200年住宅構想」をはじめて世の中の方が追いついてきたくらいに感じています。
私自身がスケルトン・インフィルと内外断熱で家を建てて家族と住んでいます。本当に安全と快適を実感します。
冬のいまでも暖房をつけずに夜寝て、朝素足でフローリングの床におりれます。妻は朝「寝ている間に汗をかいちゃったわ」とこぼすくらいです。家中が温度が変わらないことは本当に身体が楽です。親世帯と私と妻と子ども3人の合計7人がひとつ屋根の下で暮らしています。これから子どももどんどん育っていくなど、生活スタイルもどんどん変わってくることが予測されますが、スケルトン・インフィルで間取りを変えられる安心感があります。必ず子どもたちに資産として残せる住宅だと確信しています。
この安心と快適の住宅に住む幸せをお客様と共有できることはすばらしい体験です。スケルトン・インフィルと内外断熱で家を建てられたお客様のところにいくと実に話が合います。この幸せを広げていくことは地域の建設会社としての使命だと信じています。
賀詞交歓会では「これまでも、これからもスケルトン・インフィルと内外断熱でお客様の幸せな住宅を作っていこう」とお話をさせていただき、これまた副会長の話と重なってしまったのですが、信頼しあえる仲間といっしょにものづくりに取り組んでいきたいとお誓いをして、お正月のあいさつとさせていただきました。