フランク・ロイド・ライトという建築家をご存知でしょうか?日本における作品では、昔の帝国ホテルや自由学園などが有名です。よく紹介されるのは、岩盤の上に建てられた「落水荘(カウフマン邸)」でしょうか。日本びいきであったということでも、国内では有名です。多くの日本の建築家が影響を受けました。
・フランク・ロイド・ライト @ wikipedia
先日、シカゴの近くから留学生がうちにホームステイに来てくれました。その時に、ライトのデザインの花瓶やフォト・フレームをいただき、大変感激しました。そうです、私はライトの大ファンなのです。
しかし、その優雅な建築とは対照的に、ライトの生涯は波乱に満ちていました。3人もの妻、経済的な葛藤、さまざまなスキャンダラスなエピソードにいろどられた人生でした。それでも、生涯に1000件もの依頼を受けたのだそうです。しかも、その作品の多くを美しく、気品あるものとして仕上げることができました。天の配剤、天才としか言いようがないように思います。
この本は、ごく控えめに品位を失わずにライトの生涯を静かに描いています。建築家らしい、彼の自宅に多くの頁を割くことにより、この本を読む人は鮮明にライトの日々の生き方、作品への態度を想像することができます。
・カーラ・リンドの著作 by Amzon
この本を読んでいてある個所で「あっ!」っと、思わず声をあげそうになりました。この本の年表にライトの生年月日が、1867年6月8日と記されていたのです。実は、私は1966年6月8日の生まれです。好きで好きでたまらないライトと自分の誕生日が99年違いで一緒だと思うととてもうれしいです。
あ、ちなみに誕生日はいっしょでも、お陰さまで私の人生はごくごく穏やかで平穏です。念のため(笑)。